ハイテク温室栽培の現状

日本の食料自給率をご存知ですか?2013年度の統計によると39%です。この数字をどう捉えますか?世界の主要先進国の中でも最低の水準です。

1960年代には79%もあった食料自給率が、たった半世紀で半分になってしまったのです。この原因と考えられているのか日本の「食の欧米化」です。

お米の消費量が減り肉類や油脂を使用する料理を食べるようになったからです。そして、日本は食料の多くを海外からの輸入製品に頼っているのが現状です。

食料自給率が低いと何が問題なのでしょうか?現在、世界各国では地球温暖化、世界的な気象異常などが問題となっています。

将来、そのような問題で作物を生産出来なくなり世界的な食料不足に陥ってしまうことが考えられます。そうなった場合には、どの国もまずは自国の食料を確保するでしょう。

すると、日本への食料の輸出はストップされてしまいます。日本の食生活を支えるには食料時給率をアップさせることが必要なのです。

そこで、近年注目されているのが都市型農業です。日本のように国土が狭い国には救世主になるのではないでしょうか。

都市型農業とは都会の限られたスペースの中で、効率のよい生産方法、栽培方法を実践しています。

肥沃な土壌がない都市部ではハイテク温室栽培が利用されています。

ハイテク温室栽培では温室の中で多段式の水耕栽培が行われ、利用される水も循環式となっていて環境にも配慮されています。

室内や閉鎖空間の中で栽培するので天候や気温に左右されず、年中、安定した栽培が可能となります。

都市型農業では温室の上に太陽発電を設置して太陽光を利用しての発電による栽培も可能となっています。

限られたスペースの中で、アイディアを出し合ったり、ちょっとした工夫で生産性を向上することが出来ることも魅力です。

生産性が向上することで、地域経済が活性化されていくのではないでしょうか。まだまだ、ハイテク温室栽培を行っている農家、企業は少ないのが現状です。

だからこそ、まだまだ飛躍できる分野でもあります。

今後の都市型農業は作物を生産するだけでなく、日本の食料自給率の向上、地域経済の活性化、環境保全等いろいろな役割を担っていくのではないでしょうか。